小ネタ。コウヤ

 
 時折、窓の外に目をやって空模様を気にしている浅倉に貴水が声を掛ける。
 「どうしたの?大ちゃん。何か心配事?洗濯外に出して来ちゃったとか」
 「あはは。まさか」
 「はは。だよねー。じゃあ、何?」
 「うん。今日はこぐま座流星群が見られるかもしれない日なんだよ。此処だと条件的に厳しいけど」
 苦笑しながら言った浅倉に首を傾げる貴水。
 「?そうなんだ」
 「うん。それにピークは日没後直ぐだからライブもあるし」
 「へー。夜中とかじゃないんだ」
 「深夜にも見えるかもしれないけど忙しいでしょ?」
 「やっぱり見たいものなの?」
 はぁと小さくタメ息を吐いた浅倉に目を細めて貴水が言った。
 「んー、今年たくさんあった天体ショーの締めだしね」
 「そうなんだ」
 如何にも合わせた様な相槌の貴水に思わず吹き出す浅倉。
 「あははっ。そんなに興味ない?」
 「そ、そんな事はないよ」
 慌てて否定するも殆ど肯定の意なのはバレバレだ。
 「ヒロは判りやすいねぇ」
 「ごめん」
 面目無さそうに苦笑して。
 「折角ヒロも居るし一緒に見られたら嬉しいんだけどね」
 貴水の肩に頭をコツンと付けて浅倉が言った。
 「大ちゃんと一緒に流星群かー。それは確かに見てみたいかも(はしゃぐ大ちゃんを)」
 「ね。見られたらいいね。誰かさん酔っ払っちゃうからなぁ」
 「はは。気を付けるよ」
 そう二人で空に目線をやった。

2013.01.09 by 管理人

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